ドアを開けるとガーナ人おっちゃんが一人で袋を抱えています。
「こんばんわ~ごきげんいかが?」
とフレンドリーに話しかけてきました。
やばい、どっかであったんだろうけど全く覚えてない。
そんな事はしょっちゅうです。
こっちは町でも数少ない外国人という事で有名人です。
相手は自分の事をすぐに覚えますが、私が相手の顔を全く覚えられません。
まぁ私の記憶力に難があるのも確かです。
そんな事を思っていると
「うちにはお金が無くて娘が学校にいけない」
といきなり話し出しました。
ん?なんだこいつ?と考え始め、しばらく話を聞くと初対面でした。
夜中に知らない人、怖いじゃん。
なんて思いながらも話していると、どうやら娘を学校に行かせるために自分で作った商品を売りたいとの事。
おもむろに台所の机の上に、持っていた袋をひっくり返して商品を見せてきました。
金属で出来たキーホルダーでした。
不要になった金属の切れ端を溶かしてキーホルダーを作ったと言っています。
いや~クオリティーはいまいちですが、その努力はすごいもんです。
娘の写真つきプロフィールが載った紙をラミネートして持ち歩いて
「この子を学校に行かせたい、学校に行けなくて泣いているんだ、何か買って援助してくれ」
真偽の確かめようはありません。
気持ちはわからんでもないのでひとまず商品を見てみると全体的にいまいち興味を引くものが無い。
その中に一つ、買ってもいいかと思うものが。
それがこちら
アディンクラシンボルと言われる模様の一つを象ったものです。
アディンクラシンボルには様々な模様があり、その一つ一つに意味があります。
私が興味を示した上の写真のものは「GYE NYAME(ジニャメ)」と言われるアディンクラシンボルの中でも一番有名なもので
「世界を創造したのは全知全能の神様」
みたいな意味がある様です。
折角なのでそれを値段交渉の末、ひとつ2セディ(約100円)で買いました。
無事に商品が売れたおっちゃんは私が買ったもの以外を袋に戻して帰り支度です。
そんじゃバイバイと言って別れ際に何気なく
どこに住んでんの?
と、私の任地のベチェムの中のどこに住んでいるんだろうと思って聞くと
ベレクム
という答えが。
ここから1時間半は掛かると思われる町です。
す、すげ~。
究極の飛び込み営業、営業マンの鏡です。
いや~頑張ってるな~。
とちょっと感動して、しばらく経ってからかなり遅い夕飯の準備をしようとしていると
足元にカランと音が・・・
まさか、と思っていると
そうです、さっきのおっちゃんが商品を机に広げたときに床に商品が落ちていたんです。
しかも2個・・・
落ちていたカメとカエルのキーホルダー |
もう帰ってるし、二度と来ないだろうから返せないし。
そういうざっくりとした管理がガーナ人らしいと言えばそれまでですが。
俺、2セディでキーホルダー3個手に入れちゃったよ。
1 コメント:
GK
18 加藤 順大
DF
2 坪井 慶介
12 野田 紘史
14 平川 忠亮
17 永田 充
MF
7 梅崎 司
8 柏木 陽介
10 マルシオ リシャルデス
13 鈴木 啓太
22 山田 直輝
24 原口 元気
ZEROトップ
キタな。
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