前回のパームワイン採取から約1週間後、今度は蒸留の現場を見てきました。
いや~驚きました。
かなり原始的です。
写真でわかりますかね?
ドラム缶の中に発酵させたパームワインを入れて熱します。
ドラム缶から出ている管がなんと小さなため池の中に入り、最終的にポリタンクに繋がっています。
ピンポンパンポーン。
私の友人の中には頭プーちゃんが何人かいるので、ここで蒸留とは何かを説明します。
飲む用のアルコールの主成分をエタノールと言います。
このエタノールは沸騰する温度(沸点)が約80℃と水の100℃より低くなっています。
そのため、エタノールと水が混ざった液体を熱すると先にエタノールが沸騰して気体になります。
その気体を冷やすと純度の高い液体のアルコールが得られるというわけです。
もちろん、水が沸騰するまで行えば水も混ざってしまいますが、
その前で止めれば水や水よりも沸点の高い物質も混ざらない非常に純度の高いアルコールが得られます。
この様に沸騰する温度の差を利用して分離した後、液体に戻す事を蒸留と言います。
こうして作られるお酒を蒸留酒と言います。
ジンやウォッカなんかも蒸留酒です。
ここで見たのもその原理です。
まず、ドラム缶の中で熱せられたアルコールが管の中を伝っていき池の中で冷やされます。
その冷やされたアルコールが液体となってポリタンクの中に入っていくというわけです。
もちろん、管はドラム缶からポリタンクまで繋がっていて、池の中で漏れるわけじゃないですよ。
特に濃度の高いものは病院の麻酔用として使うと言っています。
これは授業の話のタネに使えるなと思っていると、「ちょっと飲んでみるか」とうれしい誘いが。
いや~キツイ。
これもほんとかウソかわかりませんが65~70%くらいの濃度だと言っています。
でも確かにそれくらいあってもおかしくないレベルです。
その後、街でこのアルコールを売るという人たちが来て、
ガチンコの値段交渉の末にポリタンクいっぱいの蒸留済みアルコールを手にしていきました。
しかもバイヤーさん達、ジャングルの中をチャリンコでくるという暴挙で帰る時にめちゃめちゃ苦労してました。
ちらっと聞いたところでは蒸留後のパームワインはポリタンク1杯(約20リットルくらい?)で50セディ(3500円)という事でかなり高額な様です。
ちなみにこの50セディというのは普通かちょっと貧しい人の月収くらいです。
いやいや、色々と勉強になりますな。
じゃあ、勉強ついでに理科が得意な方へひとつクイズです。
エタノール50mlと水50mlを足しても100mlにならず約97mlになります。
それは何故でしょう?
気になりますね~ちなみにインターネット等を使ったあなた、負けですよ。
フフフ~。
ちなみに高校時代、化学があんまり好きじゃなかったあなた、忘れて下さい。
答えを聞いても「よくわからん」となるだけです。
答えは1週間後のブログに載せますよ。
さぁ、気になったあなたはもうこのブログを見るしかない!!!
かなり経ってからこの記事を見て先に答えを知っていたあなた、ちょっとは空気を読んでください。
2 年前
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