2012年4月8日日曜日

田舎に泊まろう2


同期隊員だっくの任地で田舎に泊まろう体験中です。

だっくは小学校教諭という職種で近隣の小学校をバイクで巡回して理科や算数を教えています。

そんな活動に同行させてもらいました。

むろん、私はバイクがないのでタクシーで追いかけること、約30分。

小学校に着きました。

この日は近隣学校を集めて教材研究のための模擬授業が予定されていました。

そのためだっくと私は見学してアドバイスなどを行う事が目的でした。

しかし・・・

校長「いや~開催しろって案内が来たのが金曜日で、土日は葬式で忙しかったからさ~」

って事で、学校に着いても近隣学校の先生がいる気配はなし。

ダックがスケジュールを調整し、この学校では後日開催される事になりました。

どうせなので通常授業を見学させてもらう事にしました。




見学したのは「理科」。

呼吸についてです。

酸素、二酸化炭素、肺などの単語すら生徒が理解出来ているのか不明な状況で授業は進んでいきます。

何より驚いたのは

生徒が一人も教科書を持っていないし、ノートを持っている生徒すら数人。



生徒はひたすら聞くだけです。

ただ、先生が不真面目かと言ったらそんな事はなく、画用紙に書かれた自作の教材や生徒を巻き込んだアクティビティーみたいなものを用意したり工夫していました。

以下、語弊があるかと思う事を書きます。

捻くれた私が思ったのはおそらくこの授業は私たち外国人ボランティアがいるから用意されて実施されたまだマシな授業ではないのか?という事。
実際、壁に貼られた時間割にはこの時間は別教科の授業でした。

先生は最後に授業を纏めて、生徒に課題を出したりして頑張っていました。
しかし、私はこの授業を経て、生徒は何を学んだのか?という事がいまいちわかりませんでした。

今回、この学校でガーナの教育が抱えるもっと根本的な問題を実感しました。

それは「学校のマネージメント」

・時間割通りに授業を実施する
・授業中には生徒を基本的に教室外へ出さない
・ノートやペンを準備して(させて)授業内容を記録させる

当たり前の事ですが、そういった環境作りをもっとしっかりするべきだと切に感じました。

無論、それを完璧に実施するのはとてつもなく大変ですし、阻害している様々な要因があるかと思います。

しかし、そういった事を置き去りにして教材を工夫したりしても、ガーナの教育の発展はないと感じました。

本当に難しい問題ですね。

田舎へ泊まろうはまだ続きます。




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