2012年5月28日月曜日

ゴミ問題


ゴミ問題。

ガーナでも非常に深刻です。

なんでもかんでもそこら辺にポイポイ捨てるガーナ人。

食べ終わったオレンジなど自然に還るものならまだしも、ビニール袋やプラスチック製品なども平気で捨てます。

中でも首都アクラにある川はゴミで川が埋め尽くされて大変な事になっています。



ちなみにゴミ処理場というのも全く無いわけではありません。

クマシにあるゴミ処理場に行った際は、再利用できそうなゴミを拾ってそれ以外は燃やしている場所がありました。

しかし非常に不衛生で、さらにそこには牛がいてそのゴミを食べたりしています。

ほとんどがプラスチック製品にも関わらずです。




また、ザ・田舎町、ニャリガに行った際にもゴミは非常に目立ちました。

何も無い大地に散乱する黒いビニール袋。

本当に残念です。

そこに住んでいる方は

「昔は皆自給自足で生活していたから処分できないゴミは出なかったけど、最近は現金が入って他の町からも物資が入ってくる様になったのでゴミが増えた」

村が発展していく事による弊害があるんだな~と実感した一言でした。



ちなみに協力隊の職種には「環境教育」というものもあります。

ガーナには一人もいませんが、こういう問題は国レベルで考えていかなければいけない大事な問題ですね。

2012年5月27日日曜日

アコソンボ


ガーナには殆どのガーナ人が知っているアコソンボという場所があります。

この場所がなんで有名かというと「ダム」があるからです。

ガーナにはボルタ湖という世界一大きな人造湖(自然に出来たものではなく人間が作った湖)があります。

この湖を利用して水の供給や、水力発電が行われています。

その場所がアコソンボなんですね。

このアコソンボにも私の同期が一人います。

いや、いらっしゃいます。

そのお方こそが「さとこ姉さん」です。

誰よりもきれいな英語を操り、キビキビとした態度で颯爽とされていらっしゃいます。

さらに彼女の沸点の低さはハンパじゃありません。

タクシーの運転手がとてつもない金額をふっかけてきたり、

すれ違ったガーナ人が「チンンチョンチャ~ン」とバカにする様な言葉を発した際には、

戦場カメラマンの如く凄惨な現場を目撃する事ができます。

口達者なガーナ人を言葉で丸め込む姿は圧巻です。



そんなお姉さまに案内して頂きながらアコソンボを見てきました。

まず、ダム。

運悪く、団体が見学に来ていてかなり長いこと待たされそうだったので遠くから見学するのみでした。

高台にあるホテルから見学しようとタクシーで移動していると、

タクシーの運転手が道を間違え、さとこ姉さんの教育的指導が入ったり、

エンジントラブルで止まった際には

「ここからは歩いていくからバイバイ」

と2セディを渡す姿は、ドMが泣いて喜びそうな月9のキムタクばりのオラオラ系態度でした。

周りに何も無い場所で、故障した車を直そうと燃料ホースに口を付けて吸っている運ちゃんのシュールさはハンパじゃありませんでした。



そんなこんなでホテルに到着し、初めて見るアコソンボダム。

いや~しっかりしたもんです。

このダムのおかげで、ガーナの水道や電気は周りの国と比べると比較的安定しています。

とりあえず、意味はわかりませんが「華麗なる一族」風の写真を撮ってこの場を後にしました。



さらにイースタン州とボルタ州を分けているボルタ川に掛かる橋を眺めたりとアコソンボを堪能させてもらいました。

さとこ姉さん、マジでありがとうございました!!!






2012年5月26日土曜日

アボ



私の同期の一人はアボという町に住んでいます。

パッと見るとアホと見えて、

とてつもなくアホな人の事を言っている様ですが、決してそんな事はありません。

その同期とは関西弁のネイティブスピーカー「まるちゃん」です。

「あたし、そんな訛ってへんで~」

と否定しているその言葉すらザ・関西弁です。

そんな彼女はアボという町にある、イタリアからの支援で作られた職業訓練校で「服飾」を教えています。

職業訓練校は仕事に直結する様な事を学ぶ学校で、日本でいえば工業高校、商業高校、農業高校みたいな感じでしょうか。

また、服飾とはざっくり言うと服の作り方やミシンの使い方を教える仕事です。

そんな学校に首都アクラに用事があった際にちょっと寄らせてもらいました。

この学校はイタリアのボランティア団体からの援助で設立された学校で、身体障害者と健常者(特に障害を持っていない人)が一緒に勉強しています。





生徒数は約100人と非常に少なく、車椅子でも移動できる様に建物間を移動していても殆ど段差がありません。

訪問した日はイタリアから来た買い付け人(?)とデザインの打ち合わせをしていたため、授業を見ることは出来ませんでしたが、初めて見る職業訓練校は新鮮でした、

今や日本昔話でしか見る事が出来ないような「はた織り機」なんかもありました。



さらに、この学校は精神障害を持った子供のための施設もありました。

ガーナ人がボランティアの様な形で働いて子供達の世話をしている姿を見て、本当に感動しました。

こういう組織って本当に世の中に必要ですよね。

アボにいる人たちはアホではなく素敵な方ばかりでした。




2012年5月25日金曜日

AYMうちわ



久々にやりましょう。

AYM、あってよかったもの。

今回は「うちわ」です。

日本で簡単に手に入るプラスチックで出来た骨組みに紙が貼られたもの。

ガーナではまず手に入りません。

一応うちわはあるのですが、わらの様なものを編みこんで出来ていて重いんですね。

部屋で暑いとき、ベッドに転がりながら手軽に扇げるものはやはりジャパンうちわです。

個人的には扇子よりも普通のうちわがオススメです。

もし暑い国に行く際は一枚持っていってはいかがでしょうか。



2012年5月24日木曜日

ピュアウォーターの作り方


今まで、サボっていたので過去の事ばっかりになりますがご勘弁を。

さらに、もし重複した記事だったら笑って許して和田アキ子、も~うキャンセルも出来~ない byミスチル「星になれたら」

さてさて、ガーナには「ピュアウォーター」と言われているものがあります。

要は人間が飲むために売られている水です。

ガーナでも日本と同じようにペットボトルに入って売られている水もありますが、値段がちょっと高いです。

そのため、一般的なものが「ピュアウォーター」という厚手のビニール袋にパッキングされているものです。

500ml入りですが、5~10ペセワ(約5円前後)で買えます。

ちなみに同じ500ml入ったペットボトルの水は70ペセワ(約35円)です。

今回、そんなピュアウォーターを作っている現場にお邪魔してきました。




作業場は至ってシンプル。

っていうかほぼ全て機械が作業しているだけです。

最後の30ヶ詰めにする作業だけ人間が行います。

水を機械に送るパイプには粗さや種類が異なるフィルターが5ヶ以上はついていました。

さらに機械には紫外線で殺菌する装置まで付いています。

パッキングする袋も紫外線で殺菌されていて、思っていた以上にしっかりしています。

ちなみに訪問したピュアウォーター工場は外国資本で建てられた病院の敷地内にあります。

そのため病院の院長先生などに挨拶して、写真もちゃんと許可を取ってネットに載せるのも了承してもらいました。

2012年5月23日水曜日

IFESH


私のいる学校にはアメリカ人のボランティアが二人います。

一人はピースコー(Peace Corp)という団体から派遣されてICT(情報)を教えている人。

ICT、手っ取り早く言えばパソコンの使い方等を教えている人です。

さらにこのピースコーは日本が青年海外協力隊を作る際にモデルにしたものです。

もう一人はIFESHという団体から派遣された人。

IFESHはInternational Foundation for Education and Self-Helpの略です。

教育分野を専門に途上国で支援を行っているアメリカのボランティア団体です。

このIFESHから来ているボランティアの方がワークショップを開いたので軽くお手伝いさせてもらいました。

ワークショップは私の学校で働いている先生を対象に「本を読むことの大切さ」を月に一回程度の頻度で教えるものです。

私はプリントを配ったり集めたりという訓練したら猿にでも出来そうな簡単な事をやらせてもらいました。



ワークショップは毎回ある程度内容が違うのですが、私が参加した回は

本や雑誌の記事から要点を書き出すというものです。

正直に書くと、ワークショップの最中は

このワークショップを終えて期待される効果は一体何なのか?

と疑問に思っていました。

ワークショップが終わってから、少し話していると

ガーナでは小学校などでも生徒に本を読ませるという教育はされておらず、「論理的な思考力」を育てるという考えが無い。

この「論理的な思考力」という言葉にハッとさせられました。

というのも私も理科を教えている際に

「理科はただ暗記するだけではなく、論理的な考えを身につける教科だよ」

と生徒に言っていたからです。

私と彼女に共通したガーナの教育の問題の一つに

「論理的な思考力」

があり、私は理科を通じて、彼女は本を読むという事によってそれを身につけさせようとしていたのです。

一つの問題に対して様々なアプローチがあると実感しました。

いや~教育とは奥深く、難しいもんですな。


このワークショップの前に、彼女のお父さんが亡くなられました。

そのため本来の任期を全うせずにアメリカに帰国する事になってしまいました。

非常に残念ですが、ご冥福をお祈りしています。

2012年5月22日火曜日

冷蔵庫


かなり前になりますが、部屋にある冷蔵庫が壊れました。

っていうか私が壊しました。

ちなみにこの冷蔵庫、学校が用意してくれたものです。マジすいません。

霜取りしてたら壁を突いてガスが漏れてきました。

いや~冷蔵庫のガスが当たると手は凍るんですね。

常夏のガーナで凍傷になるという不名誉な記録を作るところでした。


みなさんマジで気をつけて下さい。

あ、ちなみにすぐに水で溶かしたので怪我などはしてないです。

とりあえず、冷蔵庫の中のものを出して、考える人の銅像か全盛期のビスマルクばりに思考を巡らせます。

(この時)残り半年で新しい冷蔵庫を買うにはもったいない・・・

しかし冷蔵庫なしでは生活レベルが100分の1に下がる。

!!!

町を歩いていると冷蔵庫が放置されている家があったのを思い出しました。

もしかしたらそこで修理が出来るのでは?




何はともあれ、ガーナパパであるホストファザーを呼んで相談です。

そういえば、日本にビアードパパってシュークリーム屋さんありましたよね。

あ、言いたかっただけです。

ガーナパパは早速、生徒に冷蔵庫を運ばせます。

さらに学校で備品を管理している人も呼んでくれました。

私が使っている冷蔵庫は学校の備品なので学校のお金で直すと言ってくれたんですが、色々と手間と時間が掛かるし、何より私のミスです。

そんなわけで、費用が私が出す事にしました。

通りすがった車を持っている先生に頼み、トランクに無理やりブチ込み、運んでいきます。

持っていくと

「OK,じゃあ明日の10時に来い」

と超気軽に引き受けてくれました。

っていうか早い、夕方5時くらいに出して翌日朝10時の仕上がりです。

日本のクリーニング屋よりも迅速な対応です。

ちなみに修理代は15セディで、ちゃんとガスの補充もしてくれます。



翌日、行くとちゃんと仕上がっていました。

ただ、

「いいか、冷蔵庫には先の尖ったものを使っちゃダメだぞ、説明書にも書いてあるぞ」

と忠告を・・・

はい、マジですいません。

日本製の冷蔵庫を使う日本人、ガーナ人に怒られました。


修理した跡

2012年5月21日月曜日

帰国日決定


いや~ご無沙汰です。

あ、そういえば俺ブログやってたわ

って思い返してしまうくらい更新してなかったですね。

ガーナ生活も残すところあと僅かです。

連絡が遅くなりましたが、帰国日が決定しました。

ガーナを6月19日に出発して6月21日に日本到着予定です。

しかし、帰国後にはJICAのちょっとしたプログラムが予定されているので、実家に帰ったり自由に動けるのは6月26日以降になりそうです。

うぉ~遂に日本食を死ぬほど食える日が来る!!!!!
と狂喜乱舞する一方

いつも周りにいるガーナ人と別れる日が来るのか~
っとちょっと寂しい気持ちもあります。

どうあがこうが、残り一ヶ月しかありません。
まずは悔いの残らないように目の前の事に全力少年(byスキマスイッチ)で頑張ります。