2012年5月23日水曜日

IFESH


私のいる学校にはアメリカ人のボランティアが二人います。

一人はピースコー(Peace Corp)という団体から派遣されてICT(情報)を教えている人。

ICT、手っ取り早く言えばパソコンの使い方等を教えている人です。

さらにこのピースコーは日本が青年海外協力隊を作る際にモデルにしたものです。

もう一人はIFESHという団体から派遣された人。

IFESHはInternational Foundation for Education and Self-Helpの略です。

教育分野を専門に途上国で支援を行っているアメリカのボランティア団体です。

このIFESHから来ているボランティアの方がワークショップを開いたので軽くお手伝いさせてもらいました。

ワークショップは私の学校で働いている先生を対象に「本を読むことの大切さ」を月に一回程度の頻度で教えるものです。

私はプリントを配ったり集めたりという訓練したら猿にでも出来そうな簡単な事をやらせてもらいました。



ワークショップは毎回ある程度内容が違うのですが、私が参加した回は

本や雑誌の記事から要点を書き出すというものです。

正直に書くと、ワークショップの最中は

このワークショップを終えて期待される効果は一体何なのか?

と疑問に思っていました。

ワークショップが終わってから、少し話していると

ガーナでは小学校などでも生徒に本を読ませるという教育はされておらず、「論理的な思考力」を育てるという考えが無い。

この「論理的な思考力」という言葉にハッとさせられました。

というのも私も理科を教えている際に

「理科はただ暗記するだけではなく、論理的な考えを身につける教科だよ」

と生徒に言っていたからです。

私と彼女に共通したガーナの教育の問題の一つに

「論理的な思考力」

があり、私は理科を通じて、彼女は本を読むという事によってそれを身につけさせようとしていたのです。

一つの問題に対して様々なアプローチがあると実感しました。

いや~教育とは奥深く、難しいもんですな。


このワークショップの前に、彼女のお父さんが亡くなられました。

そのため本来の任期を全うせずにアメリカに帰国する事になってしまいました。

非常に残念ですが、ご冥福をお祈りしています。

1 コメント:

Unknown さんのコメント...

残り一ヶ月、エンジョイ☆
そして気をつけてねー!
凍傷あぶなかったね
うひゃー

コメントを投稿