2011年10月27日木曜日

カギ問題一区切り

前にちらっと書きましたが、私は実験室の整備というものを行っています。

その一環で、カギの問題を解決したいと思っていました。

その問題というのが

誰がどこのカギを持っているかわからない。

そのために前は鍵にどこのカギかわかる様に名前をつけました。

普通はこれで十分だと思います。

しかし、ここは途上国環境、思いもよらない問題が勃発です。

それが

一つの鍵(かぎ)で開くのが一つとは限(かぎ)らない

カギだけにね!?なんてうまい事言ってる場合じゃありません。

つまりAという扉とそれを開ける鍵があっても、そのカギはBという扉を開ける事もできる、みたいな感じです。

超ハイレベルなRPGです。

その相関を把握して使いやすくできないかと思い、昨年から行ってきた活動がようやく一区切りしました。


まず、実験室の全ての扉(24ヶ)にアルファベット(A~X)をつけ、一覧を作成します。



次に約50ヶあるカギの一つ一つにどの扉を開けられるか記入します。

それを把握した後でそれらのカギをオリジナルとスペアに分けます。

この鍵はBの扉の鍵だが、CとLも開けられる
最後に一覧とカギを保管するボードを作成して実験室の教員部屋に取り付ける

そうして完成したのがこちら



長かった・・・
本当に長かった。

言葉にすると5行くらいで終わりましたが約1年掛かりました。

最初は一人でやっていて、挫折しそうになりましたがなんとかここまで辿り着きました。

最後、完成するボードなんかはカウンターパートや学校スタッフ数名の協力を得て、細かいところ意外はやってくれました。

板、紙、釘、全て余りものを使い、小学校の時の書道5段の腕はどこへいったのかという私の手書きなので見栄えはいまいちですが。

今のところ

「どこの鍵があってどこの鍵がないのか一目でわかる」

「鍵は必ずここに返すようにしよう」

などとかなり好感触です。

ガーナ人が自ら使ってくれる様にしていきたいですね。

ボード取り付けの日

2011年10月26日水曜日

試験管ブラシ

ガーナ生活スタート、それは虫との闘いのスタートでもありました。

理科室においてもそれは例外ではありません。

え、こんなところにも!?という場所に虫が巣を作ったりしています。

山崎まさよしは歌っていました。

いつでも~探しているよ~どっかに君の姿を~♪

ピペットの中~♪

顕微鏡の中~♪

こんなとこにいるはずもないのに~♪


しかし、いるんです(ジョン川平口調で)

虫さん、出来ることなら私はあなたを見つけたくありません。

なぜか掃除のし難い実験器具のほそ~~い所に巣を作ったりするんですね。

綿棒、タオルなどを駆使しますが取れない所を掃除するには・・・

そんな思いから開発しました。



その名も

竹串に糸をグルグル巻きつけて掃除する棒

大しておもしろい名前が思いつかなかったのでまんまですが、これがいい~~んです(再びジョン川平)

竹串だといろんなサイズがあるのでかなり使えますよ。



日本だとこんなもの(試験管ブラシ)を使います。
うちの実験室にもあるんですが一本しかなくしかもサイズが中途半端なんですね。

2011年10月25日火曜日

安全ピペッター

続けて理系マニアックネタいきますよ。

前回ピペットを紹介しましたが、このピペットという器具は使う時にゴム栓みたいなものを使います。

日本では安全ピペッターという非常に便利なものがあるんですが、ガーナ第二の都市クマシの実験器具用品店にも置いてありません。

無ければ口で吸って使う事もできるんですが、飲み込んだりすると危険な薬品もあるので何とかしたいな~と思ってました。

そんな時、町で買い物をしていると代用できそうなものを発見。

それがこちら。

これ、何だと思います?




いつも買い物するお店のおばちゃんにこれも買おうかな~みたいな感じでいると

おばちゃん「お腹の調子が悪いのか!?」

オレ「??いや、理科の実験に使うだけだよ~」

おばちゃん「なるほど、最近の理科の授業はそんな事まで教えるのか~薬もいるか?」

と全く会話のキャッチボールが成り立たず




よくよく話を聞いてみるとこれは

まさかの

浣腸器

らしい・・・

ガーナ人はよく便秘になるので薬草をすり潰したものをこいつでおしりから注入する(おばちゃん談)

との事

まぁ、売り物は新品なので一つ買って帰りました。

それをおしり

ではなくピペットの先につけると完璧にフィット!!!

これはいける!!!



さらにこの浣腸器、色んなサイズがあるので色々使えそうです。

私の人生の中で便秘になった事はないので、本来の使用目的としての報告はできなそうです。

それは機会があればMr.おしり隊員同期J氏に報告して頂きたいと思います。

2011年10月24日月曜日

ピペット

さてさて、理系の方にはピンポイント、文系の方には全く親近感のわかない記事になりますよ。

ピペットという液体の体積を測る実験器具があります。

パペットマペットって芸人、昔いましたよね。
今、何してるんでしょうか?

あ、素朴な疑問です。

このピペット、私のいる学校にも10本近くあります。

ガラス製の器具なのですが、引き出しの中に無造作に置かれていて、引き出しを開けたときに割れてしまう危険性がありました。

っていうか何本かは割れてしまってました。



それを何とかしたいと思っていて、この前ついに着手しました。

まずペットボトルを加工した台座みたいなものを作ります。

そしてそれを引き出しの中にセロハンテープとホチキスで固定します。

ただ、それだけ。

でも今のところ効果はバツグンです。



2011年10月23日日曜日

辞書

さてさて、ここから何回かは活動関係の事について書いていきますわ。

私が担当しているのは教員養成校の理科実験です。

理科って専門的な言葉が多いですよね。

さらにガーナは昔イギリスの植民地だった事が影響してイギリス英語が主流です。

厄介なことにアメリカ英語とイギリス英語で英語の綴りが違ったりします。

例えば、盲腸(腸の一部)は

アメリカ英語ではcecum
イギリス英語ではcaecum

最初、caecumと辞書で引いても出てこず、めっちゃテンパりました。

インターネットも気まぐれキマグレンですのでそんな時に限って繋がりません。

そんな時に便利なのがこの本です。



講談社から出版されている「英和科学用語辞典」

少し前に首都で隊員が集まる時に使うドミトリーに置いてあるのを発見してこそっと持って来ました。

いや~、これがあれば去年もっと楽に授業準備が出来たんだろうな~と今更ながら思います。

もし英語圏で理科を教える人は一冊持っておいて損はないです。

っていうか絶対持っとくべきですわ。

デジタル社会の世の中、エロ本はパソコンの中にしまって、この辞書を持っていくべきですよ。

2011年10月22日土曜日

BA送別会2011年9月

先日、同じブロングアハフォ州にいた隊員が任期を終えて帰国しました。

それに先立って、他の任地からも隊員が参加した送別会を開催しました。

理系A型人間まことさん、少年の心を持ったまま大人になったのりさん。

ついでにその職業とのギャップに誰もが驚くY氏。

本当におつかれさまでした!!!







2011年10月10日月曜日

ネズミとの戦いに終止符

ここ何ヶ月か我が家がネズミに占領されつつありました。

食料が食い荒らされたり、夜はガサゴソと物音をたてて厄介なもんです。

ある日、町にある生徒の家族が経営しているお店(といってもマーケットの一角にある一畳ほどのスペースです)に行ってみると、その生徒がいました。

今までは校内に寝泊りしていた彼も今は3年生のため小学校で教育実習中です。

そのため小学校の授業が終わった後はお店を手伝っています。

このお店、行くとなんでも揃います。

っていうか揃えてくれるんです。

そのお店にないものでも、彼がいると他のお店から買ってきてくれるんですね。

そんな彼にネズミ駆除の薬ない?と聞いてみると・・

ありましたよ。



表は中国語、裏はフランス語という明らかに怪しい小袋が出てきました。

「肉なんかに混ぜて部屋の隅に置いとくと良いよ」との事。

そして毒物なので使ったら手を洗う、食べ物に混入しないようにと厳重注意をもらいました。

さっそく帰って作ってみました。

とは言うものの、わざわざ肉に混ぜるなんて肉もったいなくね・・

という事で小麦粉に変更です。

空き缶に小麦粉、水、例のブツを混ぜます。



「ねずみさん、ごめんよ」と良心が語る一方、

「ヒッヒッヒ~、これでも食べやがれ」と悪い心が語ってます。

作ってる間、小さい頃に見た「ねるねるね~るね」のCMに出てくる魔法使い風のおばちゃんが浮かんでました。



完成したものをネズミ出現ポイントに置いて一晩。

おそるおそる部屋を見渡すと・・・

あれ、いない。

一晩では効果がでないのか?それとも肉をケチッて小麦粉にしたからか?など考えながらキッチンへ行くと

いました・・・

お食事中の方、ごめんなさい。


ご丁寧にキッチンの机の上に横たわってました。

さらに、床にもう一匹。

す、すげ~効果バツグン。

それから現在のところ、ネズミは現れていないようです。

ちなみにこの薬、ネズミ駆除には一般的に使われるリン化亜鉛という成分のようです。

2011年10月9日日曜日

サイコロの旅決行

構想から約1年。

一度は断念したサイコロの旅inガーナ。

ついに決行しました。




メンバーは同期男子一同。

ザ・A型人間である私の細かいわがままに付き合ってくれて本当にサンキューでした。

とにかくビデオカメラを回し続け、10日間という期間で行いました。

時には変な服装をしたり・・・



なぜか裸になったり・・・



そんな様子を収めた動画を現在、必死で編集中です。

日本に帰ったときにガーナの様子が伝えられるようなものにしますのでお楽しみに。

2011年10月8日土曜日

学校スタート

私のいる学校では、遂に新年度が始まります。

新しい1年生が入学してきて、学校もバタバタしていますね。

いつもより1週間早いタイミングでミーティングがあると伝えられ、行ってみると延期。
首都から頑張って帰ってきたのに・・・

やっぱり例年通りのタイミングでミーティング開始。

昨年度行ったイベントや各学科からの報告。

校内で行っている工事の進捗状況確認。

などなど

人事異動発表。

そして衝撃!!!

私の所属している部署(理科部)の部長が降格になった・・・

つまり部長だった人がその役職を外されたわけです。

代わりに部長になった人は理科とはあまり関係のない人でした。

この記事を書いている時点ではまだ時間割りも決まっていないため、未だ担当する授業が未定。

ん~計画通りならばもう授業がスタートしていないとおかしいタイミングです。

昨年はカオスだと思っていたこの状況も、今は良い意味でも悪い意味でも「まぁ~そんなもんだよね~」と軽く考えてしまう今日この頃。

残り9ヶ月しかないので悔いのないように頑張っていきます!!!