2011年6月25日土曜日

マンゴー

日本で、マンゴーってめちゃめちゃ高いですよね。

こっちでは日本で売ってる様な大きいサイズのもので大体1ヶ50ペセワ(30円)~1セディ(60円)くらいです。

ちなみにガーナには主に大小2種類のマンゴーが出回っています。

まぁ細かい品種とかに分けたらいっぱいあるんでしょうが・・・

日本で見るようなマンゴーは大きいやつで、小さいものは洋ナシよりちょっと小さいくらいの手のひらサイズです。

大きいマンゴーは良く見るようなバサッと開いた様な感じにして気持ち優雅に食べたりしますが、小さいほうは皮を手で剥いてかぶりつきます。



しかし小さいほうは繊維が多く、食後に歯の間につまってしまうのが難点です。

先日、小さい方のマンゴーが数個余ってしまいました。

「ん~このまま腐らすのもモッタイナイ・・・」

その時、首都にいた時にタバコを吹かしながらお姉さまがおっしゃっていました。

「ジャムよ、そういう時はジャムにしなさい」

ジャム・・・

明らかに車検に通らないであろう奇怪な車を運転し、異形の方々のおられる世界で日々、パンを焼いてらっしゃるお方が脳裏に浮かびました。

それはそうと、早速トライです。

まずは、マンゴーの皮を剥いて果実を包丁でそぎ落とします。

その後、ザルでこして、なるべく繊維が入らないようにします。

あとはそれを入れた鍋に砂糖を入れて煮詰めるだけ。

これだけでマンゴージャムの完成です。

焼いたパン(トースター無いのでフライパンですが)にジャムを塗って食べると

絶品!!!!!

遠く離れたガーナの地で私はジャムの作り方を学んでしまいました。

俺、いったいどこに向かってるんだろうね。


2011年6月24日金曜日

人類の夢

人類の夢とは何でしょうか?

戦争のない世界、宇宙探索・・・

いえいえ、西川きよし師匠は言っていました。

小さな事からコツコツと

はい、ではもう一度、聞きます。

人類の夢とは何でしょうか?


ケーキのホール食い?


あ~おしい、非常におしいです。

(個人的)正解は


「スイカのVIP食い」






やってやりました。

全世界のちびっこの夢と希望と嫉妬と「こいつバカじゃね~の」という気持ちを感じながら。

最近任地でも手に入る様になったスイカ今は値段がちょっと高めです。

そんなわけで、買うのをいつもためらってたんですが・・・

まさかまさかのガーナ人からもらってしまいました。

ホストファザーから「スンヤニ(ちょっと大きい街)行ってたから、これお土産!!」

と言って、スイカとマンゴーをもらっちゃいました。

周りのちびっ子達と食べようかと思ったけど、このパパさんから

「うちにはまだ買ってあるから、これは全部お前が食って良いぞ」
との事。

様々な議論が(私の中で)行われましたが、半分は冷蔵庫へ、半分は究極の貯蔵庫「胃袋」へという結論に達しました。

そんなわけで、冷蔵庫にそんなスペースがないという理由から人類の夢を一つ達成致しました。



2011年6月23日木曜日

フィルター交換

ガーナ(っていうか世界中か?)の協力隊員には水の濾過器が貸与されています。



ガーナ、水、汚い、飲めない。

とミスターポポでもわかるくらい水道から出てくる水は飲んではいけません。

日によって大分バラつきがありますが、明らかに水がナメック星人の肌の色をしている時があります。ん~ドブの水をちょっと綺麗にしたくらいな感じです。

特に雨が降った後がひどいですね~。

さらに何回か小さな赤い虫が生きたまま出てきた事もありました。

そりゃ~腹壊すわね。

もちろん、水はそのまま飲まず、濾過器を通してさらに煮沸したものを飲んでます。


しかし最近、濾過した水もうっすらとナメック星の雰囲気が・・・


それもそのはず、濾過器は中にセラミックのフィルターがついていて、半年に一回交換しないといけません。

そのフィルターを交換しました。

ん~エコという名の「なんかめんどくせ~」という完全な怠慢により10ヶ月くらい使った気が・・・

掃除も何回かしただけだった様な気が・・・

開けてびっくり

左が交換前、右が新品

交換後の水は気持ちよく飲めましたよん♪

2011年6月22日水曜日

小さなワークショップ

私のいる学校で小さなワークショップを開きました。

目的は2月にカウンターパート(現地人同僚)が研修で日本に行ったため、学んだ事を近郊の小中学校の教師へも伝えるというものです。

当初は20人くらいを学校に招いて、日本で学んだ事をカウンターパートが伝えるという予定でしたが、
色々な都合により10人くらいを招いて、カウンターパート日本で学んだ事だけではなくガーナで使える教材の紹介なんかを行いました。

研修は3日間に渡って行い、1日に2コマの授業(計6コマ)を行いました。

私も1コマは完全に授業を担当しましたが、他のコマは全てサポートという形で主催しました。

1日目
・理科教授方法について講義とレッスンプランの作り方など
・ノギスの使い方と紙製ノギスの紹介


2日目
・ペットボトルや身近なものを使った呼吸器モデルの紹介
・星座早見表と太陽観察用フィルターの紹介







3日目
・現地の植物を用いたPH指示薬の作り方
・ビーズとペットボトルを用いた簡易顕微鏡の作り方




このワークショップを開くと決まった時から「とにかくガーナ人主体で私はあまり口を出さない」と自分の中で決めていました。

必要経費は全て配属先の学校で出してもらい、生徒(現職の先生)集め、プログラム作成なども全てカウンターパートが行いました。

しかし、ガーナ人に任せておくとスムーズに事が運ばず、アドバイスみたいな事を言っても全く反映しなかったりとイライラする事も多かったです。

自分が主導してやった方が絶対楽(自分の気持ち的にね)だと何度思ったかわかりません。

しかししかし、何にせよ、ガーナ人主体でこういうワークショップを開けたというのが非常に大きな成果だと思います。

そして以前に私が通常授業の中で行った授業をカウンターパートが興味を持ったため色々と教えて、それを今回のワークショップの中で行った時は感動でしたね。

参加者からも概ね好評で、GES(教育委員会みたいなもん)の職員からも次は違う学校の先生を対象にやって欲しいという要望がきました。

2011年6月21日火曜日

ノギスの使い方

さてさて、今回はどんな授業をやっているのかをご紹介ですよ。

前に触れたかもしれませんが、今学期は「生物実験」と「物理実験」をそれぞれ2クラス担当しています。

今回は「物理実験」の授業をご紹介です。

物理実験というと非常に難しそうでイジリー岡田を見る女子の如く逃げ出したくなる様なもんですが、
今回はそんな難しいものはありません。

日本では
振り子を使って重力加速度を測定したり、
時間Δt、高さh、質量m、斜面の角度θとしたときのウンチャラカンチャラみたいなものを想像するかと思いますが、今回は出てきません。

今回紹介っていうか私がやった授業は


ノギスの使い方


えっ、これって物理の授業なの!?と非常に疑問でしたがシラバスにも載っている内容です。
色々とツッコミたい気持ちは各自で発散して下さい。

ちなみに私のいる学校に本物のノギスは、前にあったという都市伝説的な話もあるのですが、3日間全力で探しましたが見つかりませんでした。

そんなわけで、紙でノギスを作ることにしました。
っていうか以前ガーナで活動されていたシニアボランティアの方のアイデアを我が物の如く拝借する事としました。



ノギスの図が描かれたプリントを生徒に配りそれを生徒が自分で組み立てるものです。

まぁ~こういうアクティビティーがあると生徒は盛り上がるし、集中しますよね。

ほぼ全員が完成した頃にノギス(副尺)の目盛の読み方を教えます。

しかし1/3くらいの生徒がいまいち理解していない様子。

さらに追加説明していると

この時、珍しく私が所属している理科部署の部長?みたいな先生
さらにはちょうど出かけていたカウンターパートが帰ってきて、
この2人が補足説明してくれました。



おぉ~まさかの3人でのチームティーチング!!!

するとほぼ全員の生徒が理解した様子でした。

ありがたや、ありがたや♪

この授業に対して2人が非常に好感を持ってくれた様で

主に
「生徒一人一人が取り組めるアクティビティーがあった」
「黒板に目盛りを書いた紙を使っていた」
というところが生徒に分かりやすく良かったと感じてくれた様でした。

部長は私がいくら探しても見つからなかったノギスを授業途中にどこからか1本調達してきて「これを説明用に使え」と言ってくれたり、
さらにカウンターパートは今度行う近所の先生を集めた研修会でこれを紹介しようという事も言ってくれました。

後で自分でも作れる様にと自分のノートにコピーしている生徒も。



準備やら何やら頑張った甲斐があるもんです。

しかし、話好きのガーナ人。一度火がついて説明し出すと中々止まらず、それが2人。
教えたいと思っていた内容の半分しか終わらず・・・

まぁ、ご愛嬌でしょう。





2011年6月20日月曜日

文化祭?

私のいる学校で文化祭?みたいなものがありました。

学校には生徒会の様なものがあり、さらに高校以上の学校には各学校毎にその学校の生徒会週間みたいなものがあります。

日本で言えば、これが文化祭みたいなもんだと思います。

何をするのか・・・?

始まりと終わりの日はみんなおしゃれして講堂でパーティー・・・というかいつもの様に歌って踊り狂う。

学校は一応通常通り授業で、授業が終わった午後から色々セレモニーみたいな事をやったりしてました。

通常授業とはいうものの、殆どの授業は行われていないのが実際でしたが・・・

でかいトラックの荷台にジェレネーター(発電機)とスピーカーなんかを積んで、街中を大音量で徘徊していきます。

別の日にはバスで少し離れたところにある金山へ修学旅行みたいな感じで出かけていきます。

さらにミスコンやミスターコンテストみたいな事もやっていて全員、ここぞとばかりに気合が入ってました。

軍服のコスプレ?をした生徒
そして毎晩、学校の中はウソの様な大音量で音楽が流されます。

夜、外に出ると、「え?ここクラブの中にいるの?」っていうくらい尋常じゃない音量で音楽が流れています。

そんなことが一週間も続いてました。



2011年6月19日日曜日

タマレ実験ツアー2

タマレ実験ツアー2日目。

対象は小学校の4~6年生。

数ヶ月前に、座長であるメロンパンナちゃんを中心としてワークショップの具体的な方法が話し合われました。

「お祭りの屋台や出店の様にブースを作って子供達が自由に実験を見れるようなワークショップにしたい」

とアイデアが。

「面白いけど、子供のコントロールができずグチャグチャになる」

「グループ単位で纏めたりするのはどうか?」

などなど、議論が交わされ、出されたアイデアは・・・

「グチャグチャになってもいいから出店形式で一回やってみよう」

石橋を叩いても渡らず、コンクリで補強して、さらに他の人が先に渡って安全性を確かめてから渡る私としては思いつかないアイデアでした。

ここが協力隊のすごいところだと思います。

会社にいた時はなんだかんだ言ってもまず第一にリスクを考えてました。
頑張ってやってみたけど失敗しました、はいごめんなさいでは基本的に済まされないですからね。

それに対して協力隊ではまず第一に成功した時の事を考えています。
これが本当にすごいところだと思います。

どちらも良い面、悪い面あるかと思いますが、あぁ~これが協力隊のミーティングだと思いました。

そんなこんなで当日。

開会式のイベントとして、

ペットボトルロケット


大気圧でのドラム缶潰し



粉塵爆発


を行い(書き忘れましたがこれ、一日目にもやりました)。

その後、各ブースに分かれて様々な実験を子供達に見せたり、やらせたりしました。

その数はなんと全12ブース。
うちいくつかはガーナ人に担当してもらったりして本当に色々な人を巻き込んだものとなりました。

私は「割れない風船」「漏れない水袋」をやりました。



風船の先端や吹き込み口の近くはゴムが厚くなっているので竹串などを刺しても割れません。
また、ポリエチレンの袋に水を入れて竹串なんかを刺しても水が漏れません。
これはポリエチレンが突き刺したときの摩擦熱で収縮するためです。
この二つの実験を「竹串、何本まで刺せるかな~」とゲームみたいな感じでやりました。

理数科教師や小学校教諭が一つずつブースを持って、会場近郊の隊員がサポートを行ってくれました。

そしてこの学校を巡回している座長メロンパンナちゃんが事前に日本の国歌「君が代」を教えて、閉会式の時に生徒が歌ってくれた時は感動でした。

音楽を担当するガーナ人DJがいたり、ラジオ局や新聞社の人がいたりと非常に大きなイベントとなりました。

そして後日、この模様が新聞に載りました!!!



実際、生徒がグチャグチャになって混乱した場面もありましたが、実験を見ることが無いガーナの子供達にとっても本当に良い機会だったと思います。

座長はじめ、携わった方々本当にお疲れ様でした。

2011年6月18日土曜日

タマレ実験ツアー1

タマレというガーナ北部で一番大きい街でワークショップを行いました。

このタマレという街はガーナで3番目に大きい都市で北部にある都市としては一番大きい街です。
そしてこの街および周辺には隊員が10人くらいもいます。

以前にもこの街の教員養成校でワークショップを行いましたが、今回は2日間に分けて1日目は高校、2日目は小学校で実験ツアーを行いました。

今回は1日目、高校の模様を書いていきますよ。

授業を行った高校はガーナの中でもトップレベルの学校で非常に頭が良い

と聞いていましたが・・・

本当に頭が良い!!!

自分も授業を行ったんですが、普段授業を行っている教員養成校の生徒とあまり変わらないような気がしました。

授業は4人の授業者が同時に80分授業を2回ずつ行うというものです。
実験が少ないガーナの理科授業で実験を取り入れた授業を行うというものが主な目的です。

私も授業者の一人でしたが、精神と時の部屋に入って授業準備をサボっていたため、ドタバタで準備を行いました。
いや~いかんいかん。

私が行った授業は「物質の三態」

固体、液体、気体ってやつですね。

ロウソクを砕いてビーカーに入れてそれをアルコールランプで熱したり水で冷やしたりして温度と物質の三態の関係を説明です。

っていうか私の学校の生徒も含めこっちの頭の良い生徒はそんな事は既に勉強してわかっているので、実際に目で見て確認させる、実験器具の説明の2つが主な内容になりました。

授業を行ってみるとやはり初めて理科実験を行う生徒が殆どで反応が新鮮でしたよん。

ちなみにアルコールランプは空き瓶とヒモで作りました。





他の授業者は

「水の電気分解」


「反射(生物的な内容ね)」



「加速度の測定」



などを行っていました。

どれも概ね好評だった様です。

私も授業が終わった後に生徒が来て「人生で初めて実験やってみて非常に興味深かった」などと言っていました。

そして「ガーナでは教科書中心で実験を殆ど無いから問題だ」とも言っていました。

このセリフ、ガーナに着てから耳にオクトパスが出来るくらい聞きました。

ちょっと賢いガーナの先生、生徒はみんな言っています。

でも、実際にどうしていいかわからないというのが本音でしょう。
ここに協力隊やボランティアがいる必要性があるんだな~と改めて感じた一日でした。

2011年6月15日水曜日

ファッションショー

突然ですが、私モデルみたいな事やりました。

もちろん、メンズノ○ノみたいなもんじゃありませんよ。
載るとしたらダメンズノ○ノみたいな私はちょっとしたお手伝いをしただけです。

協力隊員の職種の中に「服飾」という職種があります。
主に裁縫や服作りなんかを教える活動です。

ガーナで2番目に大きいクマシという街にも通称カクムというあだ名の服飾隊員がいます。
カクムは技術短期大学(Polytech)という高校卒業以上の生徒が通う学校で服飾を教えています。

その学校では毎年ファッションショー行っていて、彼女は今年はゲストデザイナーとしてショーに参加するとの事。

そう、カクムが作った服を協力隊員がモデルとして着てショーに参加するわけです。

このファッションショー、テレビも来たりして結構大きなイベントの様です。

しかもカクムが作った服というのがピュアウォーターという名で売られている飲み水のビニール袋を再利用したという非常に画期的なものです。



何を隠そう、ガーナにはこのピュアウォーターの袋が道端に散乱していて非常に汚いです。

しかし、その準備には途方も無い苦労が伺いしれましたよ。

飲み終わったピュアウォーターの袋を開いて、洗って、乾かして、同じ種類の袋を縫い合わせる事でやっと生地が完成します。そこからデザイン、裁断、縫製・・・



私も任地が近いという事もあり、手伝いを少し行いましたが非常に手間が掛かってます。

むしろお手伝いと称してカクムの家に飲みに行ってただけの様な気もしますが・・・

私や手伝いにいった連中が飲んだくれて早々と寝ている中でも、ほぼ完徹の様な状態で作業を続けていました。

ショーの数日前には彼女はいつ逝去されてもおかしくない様な満身創痍っぷり。

そしてショー当日。

リハーサル予定時刻。
会場は木材が散乱しカナヅチの音・・・

さすが、ガーナ。
会場、まったく完成しておりません。



まぁまぁそんなわけで、私たちも準備に取り掛かります。

ここでなんとなんと、私、人生初のマニキュアをしてもらいました。
キモイですね~。



男性は黒、女性は赤のマニキュアをするというこだわりっぷりです。

しかしそれが終わると、女性陣がお化粧やヘアメイクに勤しむ傍ら、大して準備と緊張感のない男性陣は

寝だしたり



靴の臭いチェックをしたり



「はい、女性陣が着替えるから男子は外!!シッシッ!!」と追い出されたりで大忙しです。




そんなこんなで予定の2時間遅れでショーが始まり、ショーは進んで私達の出番です。
肌の色の違うデザイナーやモデルは私達だけという事もあって会場は大盛り上がり!!!

ちなみに協力隊員は男女がペアとなって、計8人がモデルとしてランウェイを歩きました。
ファッションショーの真ん中にデ~ンとある一本道、ランウェイっていうんですってね、奥様。



私も歩きましたよ~。
前日に女性陣からモデルの歩き方を教わりましたが、まぁ~ギリギリでホンダのアシモに勝ったくらいの動きでなんとかこなした感じです。

そして最後にはデザイナーの紹介。

インタビュアーからコメントを求められ、彼女が放った言葉は

「Keep Ghana Clean !!!!!」




私は殆ど見ることが出来ませんでしたが、ガーナ人デザイナーの衣装も様々なものがありおもしろかった様ですよ~。



終了したのはなんと午前1時過ぎという深い時間でしたが、我らガーナ隊の誇る料理隊員しげさんが何も食べていない私達に打ち上げとして鍋を用意してくれました。

食事もそこそこに早々と寝てしまって鍋を満喫できなかった事が無念です。

カクム、構想から半年近く?、服も8着+自分用1着も作って本当にお疲れ様でした!!!!!

2011年6月14日火曜日

車修理小屋

さぁ~て、今回はこのブログを見ている私が所属している会社の方を始めとした、車バカ、修理バカが萌え~となる内容ですよ。

最近BMWを買ったという噂のメガネのあなた、必見ですよ。

ジャシカンから首都アクラへ戻る時に乗ったトロトロ(相乗りのバン)が故障しました。

乗っているとゴトゴトと異音が・・・

っていうか私は爆睡していて全く気づきませんでしたが、車が止まった後に一緒に乗っていたチャンプがそんな事を言ってました。

まったく走れなくなったわけではないので、その後しばらくいって修理工場ならぬ修理小屋へ車を停めました。

左の赤い車が俺の載ってたトロトロ

この修理小屋、ガーナの道端にはよくあり、エンジンをバラしたりという激しい事までやったりしています。

そんな小屋の写真がこちら。




いや、別に廃屋じゃなくちゃんと営業中です。

ひとまず、故障箇所を確認です。



右フロントの足回りのロッド(棒みたいなやつ)が一本、ポッキリ折れてます。




おそらく日本であれば、このロッドを新品に交換するかと思います。

しかし、ここはガーナ。

ナース「先生、患者(車)の容態が危険です!!」
ナース「輸血用の血液(換えの部品)が足りません!!」
ナース「どなたか血液型A型(トヨタハイエース用右フロント足回りロッドをお持ち)の方はいらっしゃいませんか?」

と聞いたところで無駄、ムダ、むだ、ダームーです。

そんな新品や換えの部品が揃っているわけはありません。

どうするか・・・

出された手術方法は・・・

溶接!!!

殆どの修理小屋には電気を起こすためのジェネレーター、空気を圧縮するコンプレッサー(車やバイクについているタイヤに空気を入れたりするやつ)、そしてアーク溶接の機械などがあります。

ここでさらなるマニアック情報です。
溶接には主にガス溶接とアーク溶接があります。

ガス溶接は文字通りガス(通常2種類、酸素とアセチレンなど)を使って炎を発生させて溶接します。主に鉄板なんかの切断に使ったりします。

アーク溶接は電気を使ってスパークを起こして溶けた金属を使って溶接したります。小学校の図工なんかでやった’はんだごて’の激しいバージョンって感じです。

あ~たらしい~何かが俺の~中で弾ける~♪
はい、イエモンの「Spark」です。
いや久々、歌ネタも出しとかないとね。

興味のある人はガッツリ食いついて、興味の無い人はさっぱり意味のわからない内容かと思いますが、ドンドンいきますよ。
そして興味のある人からは、なんだその溶接の説明は!!!とお叱りを受けそうですがそこはご愛嬌です。

ちなみに私、完全にペーパーですがこの両方の溶接の免許(みたいなやつ)を持っていたりします。

ここで行う溶接はアーク溶接です。

ドライバーと修理小屋のにいちゃん達で大胆かつザックリな打ち合わせが行われ、溶接開始です。



ちなみにアーク溶接の火花は直接見てはいけません。
写真右のドライバーは完全に見てますが・・・

確か電光性眼炎(名前不確か)といって眼が火傷をしたみたいな感じになってしまいます。
ですので、みなさん街中でアーク溶接を見かけてもその光は直接見てはいけませんよ。




そんなこんなで約一時間ほどで作業は終わり、その後無事に首都アクラへと到着しました。

一介の運転手の修理能力と修理小屋の便利さに感動致した所存であります。
そして途上国ではこんな風に修理するんだと感心してました、

いやはや、貴重な経験でございました。