2011年6月14日火曜日

車修理小屋

さぁ~て、今回はこのブログを見ている私が所属している会社の方を始めとした、車バカ、修理バカが萌え~となる内容ですよ。

最近BMWを買ったという噂のメガネのあなた、必見ですよ。

ジャシカンから首都アクラへ戻る時に乗ったトロトロ(相乗りのバン)が故障しました。

乗っているとゴトゴトと異音が・・・

っていうか私は爆睡していて全く気づきませんでしたが、車が止まった後に一緒に乗っていたチャンプがそんな事を言ってました。

まったく走れなくなったわけではないので、その後しばらくいって修理工場ならぬ修理小屋へ車を停めました。

左の赤い車が俺の載ってたトロトロ

この修理小屋、ガーナの道端にはよくあり、エンジンをバラしたりという激しい事までやったりしています。

そんな小屋の写真がこちら。




いや、別に廃屋じゃなくちゃんと営業中です。

ひとまず、故障箇所を確認です。



右フロントの足回りのロッド(棒みたいなやつ)が一本、ポッキリ折れてます。




おそらく日本であれば、このロッドを新品に交換するかと思います。

しかし、ここはガーナ。

ナース「先生、患者(車)の容態が危険です!!」
ナース「輸血用の血液(換えの部品)が足りません!!」
ナース「どなたか血液型A型(トヨタハイエース用右フロント足回りロッドをお持ち)の方はいらっしゃいませんか?」

と聞いたところで無駄、ムダ、むだ、ダームーです。

そんな新品や換えの部品が揃っているわけはありません。

どうするか・・・

出された手術方法は・・・

溶接!!!

殆どの修理小屋には電気を起こすためのジェネレーター、空気を圧縮するコンプレッサー(車やバイクについているタイヤに空気を入れたりするやつ)、そしてアーク溶接の機械などがあります。

ここでさらなるマニアック情報です。
溶接には主にガス溶接とアーク溶接があります。

ガス溶接は文字通りガス(通常2種類、酸素とアセチレンなど)を使って炎を発生させて溶接します。主に鉄板なんかの切断に使ったりします。

アーク溶接は電気を使ってスパークを起こして溶けた金属を使って溶接したります。小学校の図工なんかでやった’はんだごて’の激しいバージョンって感じです。

あ~たらしい~何かが俺の~中で弾ける~♪
はい、イエモンの「Spark」です。
いや久々、歌ネタも出しとかないとね。

興味のある人はガッツリ食いついて、興味の無い人はさっぱり意味のわからない内容かと思いますが、ドンドンいきますよ。
そして興味のある人からは、なんだその溶接の説明は!!!とお叱りを受けそうですがそこはご愛嬌です。

ちなみに私、完全にペーパーですがこの両方の溶接の免許(みたいなやつ)を持っていたりします。

ここで行う溶接はアーク溶接です。

ドライバーと修理小屋のにいちゃん達で大胆かつザックリな打ち合わせが行われ、溶接開始です。



ちなみにアーク溶接の火花は直接見てはいけません。
写真右のドライバーは完全に見てますが・・・

確か電光性眼炎(名前不確か)といって眼が火傷をしたみたいな感じになってしまいます。
ですので、みなさん街中でアーク溶接を見かけてもその光は直接見てはいけませんよ。




そんなこんなで約一時間ほどで作業は終わり、その後無事に首都アクラへと到着しました。

一介の運転手の修理能力と修理小屋の便利さに感動致した所存であります。
そして途上国ではこんな風に修理するんだと感心してました、

いやはや、貴重な経験でございました。

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