2010年10月13日水曜日

パームワイン1

パームワイン、その名の通りヤシの木から作るお酒です。


「お前、パームワイン作ってるところ見たことあるか?」


と以前にホームステイをしていた時のホストファザーに聞かれました。

当たり前ですが日本でそんなのは見たことないどころかヤシの木を見る機会すらそうそうありません。


そもそもパームワインってなんだ?という話です。


「ないよ~、見れるの?」


と聞くと

「ついて来い」

と一言。


そこそこのお酒好きの自分としてはこれは見逃せないチャンスですのでついて行く事にしました。


私が住んでいるのは職場でもある学校の敷地内です。

そのホストファミリーも同じ学校の先生で、敷地内に家があります。

私の学校では生徒は全寮制、先生もほとんどの人が敷地内にある建物に住んでいます。

というわけで学校はめちゃめちゃ広いです。


最初着た時は「えっ、ここ一つの街じゃん」と思うくらいでした。


そしてそのパームワインを作っているところも学校の中のヤシの木を倒して作っているとの事。


一度、ホストファミリー宅により


「これを履け」


と差し出されたのは古い黒長靴、もといクラシックスタイルブラックレインブーツ(CBR)です。





ホストファザー(勇者)、犬(戦士)、私(魔法の使えない魔法使い)というパーティーを組み出発します。

学校内のヤシの木を見に行くくらいでなにを大げさな。


と思っていましたが、私の考えは完全に甘かったです。


そこはとてつもなく広いジャングルでした。


しかもCBRを履かせてくれたのはヘビに噛まれない様にと言ってくれています。


私がそのCBRを履いているせいで勇者はサンダルです。


うぅ~ごめんよ。




しばらく進んだところで勇者が一言、



「すまん、迷った」


えぇ~!!!


ほぼ道なき道を来ているため、自分ひとりで帰ることは不可能です。

すると勇者が奇声を発しました。


やばいな、メダパニか何かくらって狂ってしまったかと思っていると、
どうやら待ち合わせの友人(パームワインを採取している人)がどこにいるか確認しているとの事。


するとめちゃめちゃ遠くの方から返事がしました(姿見えず)。
「あぁ、こっちだ」


とおもむろに歩き出しました。

勇者、とてつもない能力を持っています。



ん~長くなったので続きはまた今度。

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