2010年12月6日月曜日

実験20面待ち

私は教員養成校で通常は1年生の理科実験を担当しています。




日曜日、夜10時頃。

家にカウンターパート(一緒に仕事をする同僚)が来ました。

何故か生徒を5人くらい連れています。

何事かと思っていると。。。

「明日、首都まで出かけなきゃいけないから、この2年生達に明日の朝7:30から実験の授業をやって♪」

との事。

!!!9時間後に授業ですか!!!
睡眠、睡眠、睡眠、睡眠、睡眠不足~♪


ん~誰か私に鈍器的なものをプリーズ!!!

という気持ちにもなりましたが、かといって他にやる人もいないからやるしかないですよね。

会社にいる時によく言っていた、一択問題です。
やるしかないのです。

「暑い、ヤバい、やるっきゃない!!!」
逮捕されたあの人は、今なにをしているのでしょうか?




まぁ、内容を見ると前に1年生に授業をやったものと近いものがあったので何とかいけるだろうと判断しました。

翌日、時間前に実験室へ行くと既に生徒が待っていてやる気が感じられます。


しかし、ここからが地獄の始まりでした。


授業をやっていると・・・
他の2年生が入ってきて

「こんな実験課題(全く別の内容)、やらなきゃいけないんだけど・・・」

と言ってきます。



まず、その時授業をやっていたグループを終わらせた後に、よくよく話を聞くと・・・



これらの2年生は他の授業でそれぞれ実験課題が与えられて、その実験を行わなければいけないとの事です。

1チーム約5人。全20~30チーム。

実験課題は20ヶくらいの中からチーム毎に課題が指定されています。

そして課題は1チームに2~3ヶくらいです。

つまり20種類の実験を2~3回、別々のチームに指導する必要があります。

この時、授業をやったのはその内の1チームでした。



つまり20ヶの実験の中からどれかがノータイムのブッコミでやってきます。



サッカーで言ったら全盛期の中田くらいのパスの鋭さです。
このままでは誰も追いつけません。


しかしなんとかするしかないのでとりあえず、20ヶ全ての実験課題を確認しました。

虫メガネで身の回りのものを観察するといった簡単なものから、

口の中の上皮細胞を顕微鏡で観察といったプチマニアックなもの、

水素の発生&確認実験といったちょいと危険なものまでバラエティーに富んだラインナップです。






ひとまず、通常の授業が終わる15時頃にまた実験室に来てと言ってその場は返します。

生徒が通常の授業を受けている間に大至急で準備をします。

実験器具から作らなければいけないものや予備実験(事前に自分で実験)をしておかないと危険なものを優先的に準備していき、朝飯&昼飯抜きでなんとか準備完了しました。


そうです、ここで実験20面待ちの完成です。


時間になると、
予約していた生徒、救急患者の様にいきなりブッコンでくる生徒までいて、自分はさながら行列のできるお医者さん状態でした。

結果的には最大6グループを同時に見るという聖徳太子もビックリな対応でなんとか乗り切りました。

3日くらいこの対応が続き、完全にテロに巻き込まれた感覚で毎日グッタリでした。


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