私のいる学校の実験室は水道が通っていません。
いちおう3ヶ月くらい前には工事が終わって開通する予定でしたが全くその気配がありませんでした。
しかし!!!
この12月に遂に水が使える様になりました。
ペットボトルに水を汲んで自分の家から持って行っていた日々が走馬灯の様に駆け巡ります。
その記念すべき日のお話です!!!
私は実験室で自分のパソコンで生徒の出席を纏めていました。
するとおっちゃんが「トイレの水周りの点検するからトイレのドア開けてくれ~」
と言ってきました。
実験室のトイレは水洗トイレのため水が使えなかった今まではただの廃屋と化していました。
自分もこのおっちゃんが来たときに
「これはもしや水が使える様になったのか」
と思って、大至急でトイレのドアの鍵を探しました。
なぜ、大至急か!?
ここでは一度チャンスを逃すと次のチャンスはずっと先、もしくは二度と来ないという事を私は知っていました。
このチャンスを逃したら下手すりゃ自分がガーナにいる2年間、水道が使えないのじゃないかとすら思い大至急で鍵を探しました。
運悪くこのときカウンターパート(一緒に仕事をする同僚)が近くの町まで出払っていて自分以外誰もいませんでした。
手当たり次第に鍵を試し、何とかトイレのドアを開けておっちゃんに工事してもらいます。
しばらくした後に
「おっちゃん、工事が終わったら実験室も水が使える様になるんだよね?」
と聞くと、
おっちゃん
「えっ、まだ使えてないの?そっちは1ヶ月くらい前には使える様になってるはずだよ」
言えよ!!!コラッ!!!
という気持ちを抑えて必死に「さ、さんきゅ~」と言います。
そしておっちゃんが元栓みたいなものを捻ると、色んな実験室から水の出る音が・・・
いや~感動の瞬間です。
おっちゃんと一緒に各実験室の蛇口を確認に行きます。
しかし生物実験室に行くと、
明らかにあさっての方向を向いた蛇口がありました。
まぁ昔に生徒がイジったんでしょう。
自分がヨイショっとその蛇口を正しい向きに直したと思った瞬間・・・
蛇口がポキッと折れて水が噴水の様に天井まで吹き上がりました。
「フッ、俺たち良くやったよな」
「ああ、そうだな」
的な事をラスベガスのベラッジオの前の噴水で醸し出しながらクールに去ってゆくメンバー・・・(映画オーシャンズ11より)
みないな事を考える余裕はなく・・・
ヤバイ!!と思ってすぐに近くにあった光源付き顕微鏡を避難させ、近くにあったビーカーで水を必死に抑えます。
というのも蛇口のコックも一緒に取れてしまったため止めようがありません。
おっちゃんに
「ヘルプ・ミ~、ストップ・ウォーター」
と中学一年生もビックリの英語で助けを求めます。
助けてください!!!助けてください!!!
瞳を~閉じて~君を描くよ~♪
実験室の中心で水を止めてと叫びました。
おっちゃんがダッシュで元栓を閉めてくれてなんとか水が止まりました。
さらにこのおっちゃん、この水道を応急処置してくれました。
そのお陰で無事に水が開通しましたとさ。
ちょっと早いクリスマスプレゼントでした。
日本ではカップル達が輝くイルミネーションの中、
「寒いね」
「うん・・・」
みたいな感じでイチャイチャしてるであろう中、私はイブの昼間に上半身裸でこのブログの記事を書いています。
ん~格差社会・・・・・
人生初の真夏のクリスマス。
字面はなんかかっこいいですが、実際は裸のおっさんが朝から草燃やしてたりしてロマンチックとは程遠い世界です。
でもこの後、ホームステイしていたガーナ人の家にお邪魔してきます。
メリークリスマス♪
そしてこのブログをクリスマスに見ているあなた・・・
どんまい♪
2 年前
3 コメント:
サイコロの旅はどーした?
SVのMasaruです。前回に続き変な名前での投稿になってすいません。
今まで水なしで実験してたんですか!?ブログの大活躍を読んでいたら、停電はあっても、電気・水は完備と思ってました。自宅の生活インフラは大丈夫なんですか?
masaruさん
コメントありがとうございます。
私の自宅は比較的安定してますよ。
トイレは水洗で最近は断水もなく快適です。
電気はちょこちょこ止まりますが一回の停電は長くても2時間くらいです。
実験室はこれからゆっくり整備していきます。
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