2012年6月15日金曜日

棚問題1


いよいよ、ガーナにいる時間も残りわずか。

料理ネタと下ネタを書き続けても良いと思うのですが、風当たりの強い昨今の状況を踏まえて活動の事もマジメに書きましょう。

私が取り組んだ活動の中で一番大きなものが、

「棚問題」

です。

私の配属先には文字通り腐るほど実験器具があります。

これは2007年に理科強化校として指定された際に実験棟建設と共にガーナ政府から送られたものです。

しかし、それらの器具の多くは一度も使われず放置されています。



ただ放置されているだけのため、使いたい器具があっても探し出す事ができませんでした。

さらに、例えばある薬品を使いたいと思って新品の封を開けた後に、使いかけの同じ薬品を見つけるという事が多々あります。

そのため、当初からこの現状を何とかしたいと考えていました。

そこで、これらの備品を整理する棚を実験室に置こうと動きました。

まず、今まで訪れた学校ではどの様に管理しているかを調べ、

写真を見ながら同僚と

「あの学校ではこんな棚を使っているけど、小さい薬品を置くのには不便そうだよね」

「うちの学校に棚を置くとしたら、薬品と実験器具は完全に分けたいよね」

「今まで使っていた器具はすぐに取れるようにしたくない?使っていない備品とは分けたほうがいいかな?」

などなど、意見を交換していきました。

そして配属先へ正式に依頼書を提出していきます。

学科長、副校長先生は

「お~いいんじゃないか。じゃあ校長先生に話をしに行こうか」

と好印象で了承してもらいましたが、校長先生に話をすると却下・・・

ここから私の地獄の日々がスタートしました。

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