3 年前
2012年6月18日月曜日
棚問題4
「棚問題」最後です。
工事は着工しますが、買っているはずの木材が無い。
毎日来るはずの業者が来ない。
などなど、トラブルは続出です。
合計で6つの棚を製作する事になっていましたが、私が任地を離れるまでに完成したものは3つでした。
そのため完成した3つの棚を使って備品を整理しました。
劇的ビフォーアフター、ご覧下さい。
ビフォー
アフター
やはり、心残りなのは未完成の3つの棚です。
しっかりと学校内の担当者に引継ぎを行い、一ヵ月後には全ての棚を完成させるとの事。
が、いかんせんここはガーナ。
未完成の棚は作りかけなので、工事が完全に中止になる可能性は低いと思いますが、完成の時期が大幅に伸びる事は間違いないでしょう。
この棚問題を振り返ると、本当に色々な事がありました。
「棚を作る」と言葉にすれば簡単な事ですが、それを実行するには本当に本当に本当に大変でした。
また、一つの問題について現地の人と深く掘り下げてやりとりをすると、その裏にある問題の根の深さに途方に暮れそうになります。
ただ、遅く少しづつではあるけれど進んでいく棚製作は非常に楽しいものでもありました。
ピーク時には、色々な場所で棚を見れば、その作りや構造を観察してしまったり、
木材の厚さをパッと見ただけでおおよそ当てる事ができる様になったりしました。
理数科教師として本来の目的から外れているので職業病ならぬ副業病でした。
図面を書いたり、進捗管理などは私がやってしまいましたが、
工事業者や材木店との交渉、資材搬入のための手配などはカウンターパートを始めとした配属先の人間が行ってくれました。
色々な意見があるかと思いますが、私の意見としては、
外国人ボランティアは今まで現地人が行っていない、気づいていない部分に手を加えて付加価値を提供するべきだと考えています。
ボランティアは黒子やコンサルタントの様に現地人を影で支え、彼ら自身で行動する様に働きかけていくべきものであると思います。
以前から頭では思っていましたが、この棚問題を通じてそれを強く認識しました。
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1 コメント:
わんだほー!
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