ガーナにはトロトロという乗り物があります。
いわゆるワンボックスタイプといわれる車に15人~25人くらいが乗って走っています。
日本車で言ったらトヨタのハイエースや日産のキャラバンが老体にムチを打ちながら走っています。
トロトロという名前&ボロボロの車なのに運転手はとてつもないスピードで走っていきます。
このトロトロ、出発時間は決まっていなく満員になったら出発するシステムです。
そして始発と終点以外、基本的にバス停は決まっていません。
降りたいところで運転手や料金回収のあんちゃん(以下メイツ)に「降ろして」と言って降ります。
そして人が降りたらその人数だけ他の人が途中乗車できます。
その日は首都(アクラ)で行われる日本祭りに参加のため、自分の任地からアクラへ移動していました。
まず、任地からトロトロでガーナで2番目に大きい都市クマシへ向かいます。
その途中でネタの神様が降りてきました。
自分は始発から終点まで乗っていたのですが、途中乗車してきた人が強者でした。
ヤギを引き連れています・・・
そうです。
この猛者はヤギをトロトロに乗せようというのです。
いやいやいやいやいや!!!!!
無理でしょ!!!
というのも車の中は人でいっぱいですし、荷物置き場などというものはありません。
トロトロによっては車体の上にキャリアを付けてたくさんの荷物を運べるものもありますがこの車には付いていません。
しかし運転手、メイツ、ヤギを持ってきたおっちゃんの3人でヤギを載せようとしています。
問題はどこに載せるか・・・
3人が出した答えは
「座席の下」
無茶です。
しかし、彼らはやりやがりました。
なんとその数、6頭!!!
扉もしまらないからロープでむりやり括りつけてます。
運が悪いのか、ネタの神様がチャンスをくれたのかわかりませんが私の座席は一番後ろでした。
つまり・・・
私の足元にはヤギがいます。
ドナドナド~ナド~ナ~♪
売られてゆくよ~
悲しそうな瞳で見ているよ~
車内に漂うヤギ臭、たまに聞こえるメェ~という悲痛な叫び。
ヤギさん、可哀相すぎる・・・
と思う一方で「動くたびに角や足が当たって痛ぇって!!」とヤギに敵意を感じてしまいます。
足元に荷物を置けなくなった&足が下につけないので荷物を抱えての体育座りで約1時間半耐えました。
この途中にトロトロの屋根に載せられたヤギとピックアップトラックの荷台の載せられたヤギを見ました。
しかし、私には「ふっ、なめるなうちのトロトロなんか車内にヤギが6頭もいるぜ」と勝った気分になりました
今日はクマシでヤギのマーケットでも開かれるのか?
いや~しかし今日はヤギ日和だったな~。
しかしネタの神様はクマシ~アクラ間でもネタをくれました。
それはまた今度・・・
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到着して解放されるヤギ |
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悲しそうな瞳で見ているよ~♪ |
1 コメント:
ヤギじゃねーよ。
ヒツジじゃねーか。
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