そもそも普通の顕微鏡は外の光を鏡を使って集めて観察します。
当たり前ですが外が真っ暗では何も見えません。
ライトつきの顕微鏡もあるのですが数が非常に少なくクラス全員で使うには不向きです。
昼間に部屋のライトで試したところ暗くて観察は難しそうです。
そこでロウソクの光で試して見ました。
以下、おそらく世界的にも激レア(もしくは世界初)なロウソクの光を使った顕微鏡写真です。
ちなみに、写真は持っていた普通のデジカメで撮りました。
あっ、葉っぱですよ。
これも暗すぎるかつロウソクのユラユラが観察にはちょい不便。
しかし古文的表現をすれば「いとをかし」
実際の授業では生徒に
「ライト持ってる人、挙手!!!」
としてライトを使ってやりました。
というのも生徒の一部は携帯電話を持っていて、何故かこちらの携帯電話にはライト付きが多かったりします。
アナログとデジタルの融合です。
幸い、停電もなく無事に授業を終えました。
この顕微鏡を使った授業では生徒の科学的好奇心をくすぐるための課題を一つ与えました。
「身の回りにあるもの、何でもいいから顕微鏡で観察してそれをスケッチ、気づいたことを書く」
いや~若干怖かったですがどうなるのか見ていたら非常に興味深いですね。
・葉っぱを採ってくる生徒
・髪の毛を観察する生徒
・ストローのかけらを観察する生徒
・ミツバチを採ってきて観察する生徒
・バッタを採ってきて観察する生徒
・3歳児並に蝶々(たぶん蛾)を追い掛け回す生徒
一方で、こちらも興味深かったのですが、
「教科書に載っているような完璧なスケッチをする生徒」がかなりいました。
しかも「これがおしべ、これがめしべ・・・」といったレベリングも完璧です。
つまり、知識が先にあるため顕微鏡を使わず書いているのです。
「別に点数をつけたりするわけじゃない、顕微鏡を使って見たものを書け!!」と言ってもそれです。
あまりにも知識が先行するとこうなるのかとこれはこれで興味深かったです。
ガーナの教育をちょっと垣間見た授業でした。
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こちらはライト付き顕微鏡 |
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