2010年12月30日木曜日

意見の対立

今回はちょっとマジメに活動の事を。

意見の対立・・・


当たり前ですが日本にいる時もありますよね。

しかし、この前あった価値観の違いを感じた出来事を書きます。



自分は実験の授業を担当しています。

受け持っている生徒は実験だけでなく普通の教室で行う授業も受けています。

私が持っている実験のシラバス(こんな事教えなさいよ~って本)は、普通の教室で行う内容と殆ど重複しています。

そして学期末には実験についても試験があります。
しかしこの実験の試験もペーパー試験です。



そして授業を行っている中で感じた事・・・

それは
「生徒は自分で考えない」

これを強く感じました。





日本で生徒が自分で考えるような授業が完璧にされているかどうかは都合よく棚に上げておきます。

そんなわけで自分は

「生徒が自分で考える授業」
というものを心掛けていました。


悪く言えばテスト向けは他の先生に任せて自分の授業ではシラバスをちょっと無視してます。




そして自分はほぼ毎回の授業で出席代わりに課題やクイズを出していました。

さらに課題やクイズについてはこんなルールを作りました。

「自分の意見を書けば間違っていても出席(レポートであれば満点)にする」








その日はこんな授業をしました。

「3人1グループでスイカの皮、種、実を顕微鏡で観察してスケッチし、それらの違いを議論して紙に書いて提出」

そしてこれらは生徒が持っているような教科書(指定の教科書はなく生徒が個人で持っている)にはおそらく答えは書いてありません。


正直、予備知識なしでこの生徒たちがどんな事を書いてくるのかを知りたかったと言うのが本音かもしれません。


ここでも自分たちの意見を書けば何を書いてもその3人は出席とするとしました。










で、生徒が作業している中、カウンターパート(一緒に仕事をする同僚)がやってきました。



生徒の書いた紙を見て、生徒に対して
「何だ、これは!?」
といろいろと説教始めました。

その先生いわくスケッチしたものに、「これが細胞核で、これが細胞膜で・・・」
みたいな名前付け(?、レベリング)をつけて完璧なスケッチをしなきゃダメだ!!!との事。





確かにそれをすれば色んな意味で形としては良いかもしれないですが、自分で考える機会が減ってしまうと自分は考えていました。

さらにそれをすると中には顕微鏡を使わずに自分の知っている知識や教科書を丸写しするだけという生徒がいるのは判っています。




っていうか生徒に言う前に俺に言えよ、とも思いました。

しかも説教している間に生徒そっちのけでかかって来た電話出て爆笑してるし・・・

あまりにも電話が長いから写真撮ってやりました。







しかし生徒のいる前でその先生を

「違う!!そんなんじゃダメだ!!」
みたいな事を言ってもその先生のメンツを潰したり、生徒を混乱させるだけなので、

とりあえず「まぁまぁまぁ」みたいな感じでその場を流しました。




その先生が帰った後に、生徒に

「混乱させてすまんね~、でも俺の授業では自分の意見書けば何でも出席にするよん」
と言って続けさせました。



すると何人かの生徒が
「ノープロブレムだ、この授業おもしろいから好きだよ」

と涙が出そうな言葉を・・・




そして授業終了後には後片付けをいつもより多くの生徒が手伝ってくれました。


生徒の方が気を使ってくれました。



あっ、その先生とも別に仲が悪くなったりはしてませんよ~。
っていうかそれでも一番話のわかるガーナ人同僚です。

しかし考え方の違いを感じた出来事でした。

これからも色々試しながら良い方法を探っていきます。


2 コメント:

Kofi Jun さんのコメント...

やれやれだぜ・・・

SPAM lite さんのコメント...

早く次の記事をUPしなさい。

Do it now.

コメントを投稿