2011年3月9日水曜日

ストライキ

いきなりですが今、ガーナのほとんどの学校ではストライキが起きています。

小学校、中学校、高校は学期中なのですが先生のストライキにより授業が行われていません。

私のいる教員養成校は3/8からスタートのはずでしたがスタートしていません。

ただ私のいる学校ではまた別の理由でスタートが遅れているのもあるのですが、ややこしくなるので今回はガーナ全土でのストライキについて書きます。

クソ真面目な感じで淡々と書きますのでつまらないと思う人は読み飛ばして下さい。

そして以下の情報は主に私の周りのガーナ人から聞いた情報です。

はい、そうです。
間違っていたら笑って許して和田アキ子、あの微笑みを忘れないでZARDです。

ストライキの原因は全世界共通の理由、「給料」です。

ガーナの教員は全て政府から給料をもらいます。(日本の様に県単位などではありません)
まぁ平たく言えば、教員はみんな国家公務員って事ですね。

このガーナ政府から公務員(教員以外も含みます)への給与体制が変わりました。

以前の給与制度をGUSS(Ghana Universal Salary Structure)と言い、新しい給与制度をSSSS(Single Spine Salary Structure)と言うらしいです。

正確には正式にこの新しい制度がスタートしたわけではなくトライアル的にスタートした様です。

しかし、新制度SSSSにより実質的にもらえる給与金額が旧制度GUSSに比べて少なくなった事に反発した教職員組合がストライキを起こした様です。

ガーナには主に以下の4つの教職員組合があります。

・GNAT (Ghana National Association Teachers、通称ナット)
無免許教員、Certificated(旧教員養成校卒)の資格を持つ教員、
Diploma(新教員養成校卒、Certificatedよりも1ランク上)の資格をもつ教員が所属する組合。
主に小学校、中学校の教員が所属する。

・NGRAT (National GRaduated Association Teachers、通称ナグラット)
Bachelor(大卒)の資格を持つ教員が所属する組合
主に高校の正規教員が所属する。

・POTAG (POlitechnic Teacher's Association of Ghana、通称ポタッグ)
Master(院卒)の資格を持つ教員が所属する組合

・UTAG (University Teacher's Association of Ghana、通称ユタッグ)
大学(University)で働く教員が所属する組合

このうちPOTAGとUTAGは給与体系が少し違うらしく今回のストには主立って参加していません。
そのため今回のストはGNAT,NGRATが主導して行っています。

非常に誤解を招く言い方かもしれませんが、ガーナでは上級学校の先生ほど給与や待遇は良いです。
逆に言えば初等教育の先生ほど給与も低く待遇も良くないというのが実態です。

ストは3月4日くらいから行われており、この記事を書いている3月9日時点でも収拾の目処が立っていません。

ちなみに私のいる教員養成校は先生によって所属する団体が異なるのでちょい面倒です。

実際に小学校などでは授業が行われず、生徒は本当にほったらかしの状態です。

良く分からない大人の事情で子供に被害がいくのは本当に悲しいですね。

しかし私も日本の会社では組合員ですので、こうでもしないと状況を変えられないという教員の気持ちもわからないでもないですね。

なんにせよ、早く事態が収拾して授業が始まることを願うばかりです。



2 コメント:

Kofi Jun さんのコメント...

よく知ってるねぇ!勉強になりました。

うちの任地、今日は普通に授業してたので
Hello, Again ~昔からある場所~ マイラバでした。

TAKE さんのコメント...

雑談程度に聞いた話を集めただけなのでデマだったらすまぬ。

俺の任地は引き続きストでまだ「春~spring~」は訪れていません。

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